三井住友銀行は全国に広くATMを設置しており、多くの方が利用しています。しかし、ATMの利用には手数料がかかる場合があり、利用の仕方によっては予想以上の出費になってしまうこともあります。そこで本記事では、三井住友銀行のATM手数料体系について詳しく解説するとともに、賢くATMを利用するためのポイントについてお伝えします。ATMをどのように利用すれば手数料を節約できるのか、手数料がかからない裏ワザなども紹介しますので、ぜひ参考にしてください。無駄な出費を抑えて、上手にATMを活用していきましょう!
三井住友銀行のATM手数料体系を知ろう
三井住友銀行のATMを利用する際には、どのような手数料がかかるのでしょうか。基本的なATM手数料は、平日の8:45~18:00は無料、左記以外の時間帯は110円(税込)となっています。ただし、この手数料は同行宛の振込・振替、預金払戻しの場合の金額で、他行宛の振込などでは別途手数料がかかります。
また、手数料は取引の内容や曜日、時間帯によっても変わってきます。たとえば、平日でも0:00~8:45は深夜時間となり、手数料は220円(税込)になります。休日も同様の時間設定で手数料がかかります。他行宛振込の場合、振込先の金融機関や振込金額によって、最大770円(税込)の手数料が発生します。このように、曜日や時間帯、取引内容を理解しておくことが、無駄なATM手数料を避けるために重要です。
三井住友銀行のATM手数料はいくら?
三井住友銀行のATM手数料は、同行での取引の場合、平日(月~金)の8:45~18:00は原則無料です。しかし、平日の早朝・夜間(8:45~18:00以外)と土日祝日は有料となり、出金・振替で110円(税込)、他行宛振込で220円(税込)の手数料がかかります。
他行ATMでも、手数料体系は基本的に同じです。ただし、他行での出金・振替には、手数料に加えて利用手数料110円(税込)が別途かかる点には注意が必要です。他行宛振込の場合は、振込手数料に加えて、振込金額によって440円~770円(税込)の払込手数料が加算されます。
このように、取引内容や利用ATMによって手数料は大きく変わってきますので、ATMの利用には十分な注意が必要です。平日昼間に自行ATMを使うのが最も経済的ですが、やむを得ず時間外や他行ATMを利用する際は、手数料を把握した上で利用するようにしましょう。
取引内容や曜日、時間帯によって変わるATM手数料
三井住友銀行のATM手数料は、取引内容や曜日、時間帯によって変わります。基本的な手数料体系は以下の通りです。
・平日(月~金)8:45~18:00
同行宛振込・振替:無料
他行宛振込:220円(税込)
同行宛預金払戻し:無料
・平日(月~金)上記以外の時間帯、土日祝日
同行宛振込・振替:110円(税込)
他行宛振込:220円(税込)
同行宛預金払戻し:110円(税込)
ここで注意したいのが、平日の8:45~18:00であっても、他行ATMを利用した場合は出金・振替に110円(税込)の手数料がかかる点です。できるだけ手数料を抑えたいなら、平日の昼間に自行ATMを利用するのがおすすめです。
また、振込などの取引では、上記の基本的な手数料に加えて、取引内容に応じた別の手数料が発生します。詳しくは後述しますが、振込先の金融機関や振込金額によっては、最大770円(税込)もの手数料がかかる場合があります。単純に曜日や時間帯だけでなく、取引内容もよく確認して、手数料を最小限に抑えるよう心がけましょう。
他行宛振込・振替のATM手数料
三井住友銀行のATMで他行宛の振込・振替を行う場合、基本的な手数料として220円(税込)がかかります。この手数料は、平日・休日、日中・時間外を問わず一律で発生します。
加えて、振込の場合は別途振込手数料が必要です。振込手数料は、振込先の金融機関によって異なり、以下のようになっています。
・三井住友銀行宛:無料
・三井住友銀行以外の国内銀行宛:440円(税込)
・ゆうちょ銀行、その他金融機関宛:660円(税込)
さらに、振込金額が3万円以上の場合は、振込手数料とは別に以下の払込手数料が加算されます。
・3万円以上10万円未満:110円(税込)
・10万円以上50万円未満:220円(税込)
・50万円以上:440円(税込)
このように、振込の際は基本手数料、振込手数料、払込手数料と3つの手数料がかかる可能性があります。たとえば、他行宛に50万円を振り込む場合、基本手数料220円、振込手数料440円、払込手数料440円で、合計1,100円(税込)もの手数料負担となります。
ATMの利用を検討する際は、このような振込手数料の存在も念頭に置き、本当にATM振込が必要かどうかを考えることが大切です。安易なATM利用は、思わぬ出費につながりかねません。振込の際は手数料を確認し、可能な限りATMでの振込は避けるようにしましょう。
ATM手数料が高くなるケースとは
三井住友銀行のATMを利用する際、手数料が高くなるケースがいくつかあります。時間外手数料や高額振込の手数料など、一般的な手数料に加算されて、思わぬ出費となることがあるので注意が必要です。
時間外手数料について知っておこう
まず注意したいのが、時間外手数料です。平日(月~金)の8:45~18:00以外の時間帯、つまり早朝や深夜、そして土日祝日のATM利用には、出金・振替で110円(税込)、他行宛振込で220円(税込)の手数料がかかります。普段昼間にATMを使い慣れていると、うっかり忘れがちなのがこの時間外手数料。ちょっとした油断が、余計な出費につながります。
特に、深夜時間帯のATM利用には注意が必要です。深夜時間は、0:00~8:45の時間帯を指します。この時間帯は、平日・休日を問わず手数料が割高になります。出金・振替で220円(税込)、他行宛振込は440円(税込)と、昼間の手数料と比べると2倍以上の設定です。
深夜のATM利用は、緊急時など本当に必要な場合に限定し、できるだけ避けるようにしたいものです。昼間のうちに必要な現金を引き出しておくなど、利用時間を工夫することが賢明だといえるでしょう。
出金・振込金額による手数料の違い
一般的な手数料に加えて注意したいのが、振込の手数料体系です。振込の場合、振込先の金融機関に合わせた振込手数料と、振込金額に応じた払込手数料が別途かかります。
振込手数料は、三井住友銀行宛なら無料ですが、他行宛の場合は440円~660円(税込)と割高。払込手数料にいたっては、振込金額が50万円を超えると440円(税込)にもなります。振込金額が大きいほど手数料負担も大きくなる仕組みです。
他行宛振込を検討する際は、振込金額を考慮に入れて手数料を試算してみることが大切です。少額でも構わないなら、ATMを使わずに窓口での振込がおすすめ。1回あたりの手数料負担は大きくなりますが、振込頻度が少ない方なら、ATM利用よりもお得になるケースもあります。
ATMは便利な反面、利用の仕方によっては予想外の手数料がかかることがあります。くれぐれも、安易なATM頼みは禁物。昼間の時間を有効活用し、必要最小限の利用を心がけることが、無駄な出費を抑えるコツといえるでしょう。
平日昼間と休日・深夜のATM手数料の違い
三井住友銀行のATM手数料は、平日昼間と休日・深夜で大きく異なります。手数料を節約するには、この違いをしっかりと把握しておくことが重要です。タイミングを間違えるとATM手数料が跳ね上がってしまうので、注意が必要です。
平日昼間のATM手数料
まず、平日昼間(月~金曜日の8:45~18:00)の三井住友銀行ATM手数料についてみていきましょう。
平日昼間に三井住友銀行のATMで同行宛に出金する場合、原則手数料は無料です。平日のこの時間帯は、ATMを最もお得に利用できるタイミングといえます。同じく三井住友銀行宛の振込・振替も手数料は発生しません。
ただし、他行宛振込には220円(税込)の手数料がかかる点には注意が必要です。三井住友銀行以外への振込は、昼間でも有料となります。とはいえ、休日や深夜と比べると、他行宛振込の手数料は平日昼間が最も安く設定されています。
このように、平日昼間は比較的低めの手数料設定となっているのが特徴。週中の昼休みなどを利用して、まとめてATMを利用するのがおすすめです。平日の時間を有効活用することが、ATM手数料の節約につながります。
休日のATM手数料
次に、休日のATM手数料についてチェックしていきましょう。休日は、原則的に平日の時間外と同じ手数料体系が適用されます。
土日祝日のATM手数料
土日祝日のATM手数料は、以下のようになっています。
同行宛出金・振替:110円(税込)
他行宛振込:220円(税込)
平日昼間なら無料だった同行宛の出金・振替にも、休日は110円(税込)の手数料が発生します。他行宛振込も、220円(税込)と平日の倍の手数料設定です。
休日のATM利用は、手数料の面からみると決してお得とはいえません。できるだけ避けたいものですが、どうしても利用しなくてはならない場合は、手数料を念頭に置いて利用計画を立てるようにしましょう。
ゴールデンウィークや年末年始のATM手数料
ゴールデンウィークや年末年始など、長期の休暇期間中のATM手数料にも注意が必要です。これらの期間も、基本的には休日と同じ手数料が適用されます。
ただし、12月31日~1月3日の年末年始期間中は、一部のATMで終日利用できないケースもあります。手数料以前に、そもそもATMが使えない可能性があるので、年末年始のATM利用は事前に要確認です。
長期休暇前には、余裕を持って必要なお金を引き出しておくことが賢明。急な出費にも対応できるよう、普段よりも多めに下ろしておくのがおすすめです。こうした計画的なATM利用を心がけることで、休日手数料の負担を最小限に抑えることができるでしょう。
深夜のATM手数料
続いて、深夜時間帯のATM手数料についてみていきます。深夜時間帯のATM利用は、手数料が跳ね上がるので要注意です。
深夜時間帯の定義
深夜時間帯とは、0:00~8:45の時間帯を指します。この時間帯は、平日・休日を問わず、手数料が割高に設定されています。普段昼間を中心にATMを利用している方は、深夜時間帯の存在を意識しておく必要があります。
深夜時間帯のATM手数料
深夜時間帯のATM手数料は、以下のようになっています。
同行宛出金・振替:220円(税込)
他行宛振込:440円(税込)
いずれも、昼間や休日よりもさらに高い手数料設定となっています。同行宛の出金・振替でも220円(税込)と、通常の2倍以上の手数料がかかります。他行宛振込にいたっては440円(税込)。昼間の手数料と比べると、実に4倍近い金額です。
深夜のATM利用は、本当に緊急の場合を除いては避けるべきでしょう。うっかり深夜利用してしまうと、高額な手数料を取られてしまいます。どうしても深夜にお金が必要になりそうな時は、残高をしっかり確認して、必要な金額は事前に引き出しておくことが肝心です。
平日昼間、休日、深夜とATM手数料は大きく変わります。それぞれの手数料体系を正しく理解することが、無駄な出費を防ぐための第一歩。くれぐれも、深夜時間帯の割高手数料には十分に気をつけたいものです。可能な限り、お得な平日昼間のATM利用を中心に据えることが賢明だといえるでしょう。
手数料がかからないATMの利用方法
ATMの利用には手数料がつきものですが、うまく活用すれば手数料を抑えることも可能です。ここでは、上手にATMを使って手数料を節約する方法を具体的に見ていきましょう。
平日昼間に三井住友銀行で出金する
ATM手数料を避ける最も基本的な方法は、平日昼間(月~金曜日の8:45~18:00)に三井住友銀行のATMを使うことです。この時間帯なら、原則的に出金手数料は無料。同行宛の振込・振替も手数料はかかりません。
平日の日中にATMを利用するのは、サラリーマンの方には少し難しいかもしれません。でも、昼休みや仕事帰りなど、隙間時間を有効活用する工夫は可能です。1週間に1度、平日にまとめて必要なお金を下ろしておく習慣をつけるのもおすすめ。休日や深夜のATM利用を減らすことができれば、それだけ手数料の節約になります。
月3回まで手数料無料の”ワイドキャッシュカード”
三井住友銀行には、ATM手数料を節約できる便利なサービスがあります。「ワイドキャッシュカード」の発行を受ければ、月3回まで時間外手数料が無料になるのです。
ワイドキャッシュカードの対象取引
ワイドキャッシュカードの対象は、以下の取引です。
・平日の時間外(8:45~18:00以外)と土日祝日の出金・振替
・平日、土日祝日問わず、三井住友銀行宛の振込
つまり、ワイドキャッシュカードを使えば、深夜や休日でも月3回まで同行宛の出金・振替・振込が無料になります。普通のキャッシュカードだと有料になる取引も、手数料が0円で利用できるわけです。
ワイドキャッシュカードの申込方法
ワイドキャッシュカードは、三井住友銀行の口座を開設すれば原則的に発行可能です。新規口座開設時に申し込むか、すでに口座をお持ちの方は窓口かオンラインバンキングから切り替え手続きを行います。
ただし、ワイドキャッシュカードにするためには、別途年会費1,100円(税込)がかかる点には注意が必要。とはいえ、深夜や休日のATM利用が多い方なら、ワイドキャッシュカードで十分元が取れるはずです。普段のATM利用頻度を考えて、ワイドキャッシュカードへの切り替えを検討してみるのも一案だといえるでしょう。
毎月の給与振込で手数料無料の”スーパー普通預金”
ATM手数料が原則無料になる魅力的なサービスが、スーパー普通預金です。一定の条件を満たせば、何度使ってもATM手数料が0円になります。給与振込をしている方は特に注目のサービスです。
スーパー普通預金の対象者
スーパー普通預金の対象は、以下の条件を満たす方です。
・毎月10万円以上の給与・年金などの受取がある
・三井住友銀行で口座振替を2件以上利用している
・スマートフォンアプリ「SMBC DIRECTアプリ」を利用している
この3つの条件を満たしていれば、スーパー普通預金への切り替えが可能です。
スーパー普通預金でのATM手数料無料回数
スーパー普通預金なら、ATM手数料は原則無料。平日・休日、昼間・深夜問わず、何度でも無料でATMを利用できます。
・同行宛振込・振替:回数制限なく無料
・他行宛振込:月3回まで無料
・コンビニATM(イーネット、ローソン銀行、セブン銀行):月5回まで無料
同行宛の取引は、回数制限なく何度でも手数料が無料になります。他行宛振込も、月3回までなら追加手数料なしで利用可能。コンビニATMにも月5回まで手数料無料の特典が適用されます。
ATMの利用頻度が高い方にとって、スーパー普通預金の手数料無料は大きなメリットとなるはず。普段からATMを使う機会が多い方は、ぜひ利用条件を満たして、手数料無料の特典を享受しましょう。毎月の給与振込を三井住友銀行に変更するだけで、ATM手数料から解放されるのは、非常に魅力的だといえます。
ATMは便利である一方、手数料負担も無視できません。しかし、平日昼間のATM利用を中心にしたり、お得なサービスを利用したりと、使い方次第では手数料を大幅に節約できる可能性があります。自身の生活スタイルとATM利用傾向をよく考えて、手数料を上手にコントロールすることが肝要です。賢くATMと付き合うことで、快適な金融生活を手に入れましょう。
コンビニATMを使う際の注意点
最近ではコンビニATMの利用が一般的になっていますが、その利便性の裏でATM手数料の負担が発生しています。ここでは、コンビニATMを使う際の注意点を詳しく見ていきます。事前にしっかりと手数料を把握しておくことが、賢いコンビニATM利用の第一歩です。
セブン銀行ATMでの手数料
セブン銀行のATMは、全国のセブンイレブン店舗などに設置されており、利用者も多いのが特徴。しかし、その手数料設定は他のコンビニATMと少し異なっています。
平日昼間と休日・深夜の手数料の差
セブン銀行ATMの手数料は、平日昼間(8:45~18:00)と休日・深夜で差があります。
・平日昼間:110円(税込)
・平日深夜(18:00~翌8:45)、土日祝日:220円(税込)
平日の昼間でも、110円(税込)の手数料がかかる点が特徴的。休日と平日の深夜は、220円(税込)とさらに割高になります。
入金手数料について
他行からセブン銀行ATMに入金する場合にも、手数料負担が発生します。
・現金での入金:110円(税込)
・キャッシュカードでの入金:220円(税込)
現金で入金するよりも、キャッシュカードで入金する方が割高な手数料設定となっています。キャッシュカードでの入金は、普段使い慣れない方も多いはず。うっかり利用して、予想外の手数料を取られないよう注意が必要です。
ローソン・ファミマのATM手数料
次に、ローソンとファミリーマートに設置されているATMの手数料についてチェックしていきます。ローソン銀行とイーネットのATMは、基本的に同じ手数料体系です。
平日8:45~18:00の手数料
ローソン・ファミマのATMでは、平日昼間(8:45~18:00)の手数料は以下の通り。
・出金:110円(税込)
・振込:220円(税込)
出金には110円(税込)、振込には220円(税込)の手数料がかかります。セブン銀行と同様、平日昼間でも有料なのが特徴です。
左記以外の時間帯の手数料
上記以外の時間帯、つまり平日深夜(18:00~翌8:45)と土日祝日のATM手数料は以下のようになります。
・出金:220円(税込)
・振込:330円(税込)
休日と平日深夜の手数料は、昼間の手数料と比べて割高。出金で220円(税込)、振込で330円(税込)と、手数料負担が大きくなります。
の昼間(8:45~18:00)の手数料体系を確認しておきましょう。同行での出金・振替、および同行宛の振込は原則無料です。ただし、他行宛振込の場合は220円(税込)の手数料がかかります。平日昼間のATM利用なら、無料もしくは低額の手数料で済むので非常にお得です。
一方、平日でも早朝(0:00~8:45)や夜間(18:00~24:00)は手数料が割高になります。この時間帯の出金・振替には110円(税込)、他行宛振込には220円(税込)の手数料が発生。昼間との差は歴然です。
休日のATM手数料
次に、休日(土日祝日)のATM手数料についてみていきましょう。残念ながら、休日のATM利用には一律で手数料がかかります。時間帯に関わらず、出金・振替で110円(税込)、他行宛振込で220円(税込)の手数料が発生します。
休日の手数料は、平日の早朝・夜間と同じ設定です。でも、休日は丸一日この手数料体系が適用されるので、1日のうちでお得に利用できる時間帯がないのが悩ましいところ。休日のATM利用は、本当に必要な時だけに限定したいですね。
土日祝日のATM手数料
土日祝日のATM手数料は、時間帯に関係なく一律で発生します。
・出金・振替:110円(税込)
・他行宛振込:220円(税込)
平日のように無料になる時間帯がないので、気を付けましょう。どうしても休日にATMを使わなければならないなら、出金はまとめて行うなど、利用回数を最小限に抑えることが得策です。
ゴールデンウィークや年末年始のATM手数料
ゴールデンウィークや年末年始など、長期の休暇期間中のATM手数料にも注意が必要です。これらの期間は、土日祝日と同様の手数料体系が適用されます。つまり、いつ利用しても手数料は発生するということ。
特に年末年始は、ATMの稼働時間が限られることもあり、昼間でもATMが利用できないケースがあります。手数料を避けるためにも、休暇に入る前に必要なお金を引き出しておくことをおすすめします。
深夜のATM手数料
最後に、深夜時間帯のATM手数料についても触れておきましょう。深夜時間は、0:00~8:45を指します。
深夜時間帯の定義
三井住友銀行では、0:00~8:45を深夜時間帯と定めています。この時間帯のATM利用には、平日・休日を問わず深夜時間帯の手数料が適用されます。
深夜時間帯のATM手数料
深夜時間のATM手数料は、かなり割高な設定になっています。
・出金・振替:220円(税込)
・他行宛振込:440円(税込)
金額的には、休日手数料の2倍にもなります。他行宛振込ともなれば、440円(税込)もの手数料負担。できる限り、深夜時間帯のATM利用は避けたいものです。
どうしても深夜にATMを使わなければならない事情があるなら、手数料がかかることを念頭において利用しましょう。深夜のうっかりしたATM利用が、高額な手数料につながるのは避けたいですからね。
以上、平日昼間と休日・深夜のATM手数料の違いについて詳しくみてきました。ATMは時と場合によって手数料が大きく変動する仕組みです。爽やかな昼下がりにATMに向かうのと、深夜にコンビニATMを使うのとでは、手数料負担に雲泥の差があるということ。
賢くATMを利用するには、手数料体系をよく理解して、なるべく手数料が安い(または無料の)時間帯を選ぶことが大切。平日の昼間にまとまった金額を引き出すのが、手数料節約の鉄則と言えるでしょう。
ATMは便利な存在ですが、使い方次第では手数料の重荷にもなりかねません。くれぐれも、ムダな手数料払いとならないよう、計画的なATM利用を心がけてくださいね。
手数料がかからないATMの利用方法
ATM手数料を可能な限り節約したいなら、手数料がかからないATMの利用方法を知っておくことが大切です。三井住友銀行にも、手数料無料で利用できるATMサービスがいくつかあります。上手に活用すれば、手数料負担を大幅に軽減できるはずです。
平日昼間に三井住友銀行で出金する
ATM手数料を避ける最も簡単な方法は、平日(月~金)の8:45~18:00に三井住友銀行のATMで出金することです。この時間帯は、同行宛の出金・振替は原則無料。手数料を気にせず、思う存分ATMを利用できます。
ただし、この無料サービスが使えるのは、平日の昼間だけ。しかも、同行での取引に限られます。他行宛振込は、この時間帯でも220円(税込)の手数料がかかるので要注意。
月3回まで手数料無料の”ワイドキャッシュカード”
三井住友銀行の口座を持っているなら、”ワイドキャッシュカード”もおすすめのサービスです。これは、全国の三井住友銀行ATMで、月3回まで何曜日・何時間でも出金手数料が無料になるサービス。深夜や休日のATM利用でも、手数料を気にせず出金できるのが嬉しいですね。
ワイドキャッシュカードの対象取引
ワイドキャッシュカードの手数料無料は、同行宛の出金取引のみが対象。振込や振替、他行での出金は対象外なので注意が必要です。
ワイドキャッシュカードの申込方法
ワイドキャッシュカードは、三井住友銀行の口座を持っていれば申し込み可能。キャッシュカードの発行や切り替えを希望する際に、「ワイドキャッシュカード」を選択するだけ。申し込み自体は簡単に行えます。
ただし、審査がありますので、必ず発行されるわけではありません。学生の方やパート収入の方などは、利用に制限がある場合もあります。キャッシュカードを新規発行・切り替える際は、ワイドキャッシュカードの利用条件を確認しておきましょう。
毎月の給与振込で手数料無料の”スーパー普通預金”
三井住友銀行に給与振込をしている方なら、”スーパー普通預金”の活用もおすすめです。これは、給与やボーナスなどを三井住友銀行の普通預金に振り込むことで、ATM時間外手数料や他行利用手数料が原則無料になるサービスです。
スーパー普通預金の対象者
スーパー普通預金の対象になるのは、毎月10万円以上の安定した収入がある人。アルバイト収入やパート収入でも大丈夫です。
スーパー普通預金での ATM手数料無料回数
スーパー普通預金にすると、平日の時間外(8:45~18:00以外)と土日祝日に、何度でも出金手数料が無料になります。他行ATMの利用も、月4回まで手数料が優遇されます。給与振込をしているだけで、これだけの特典が受けられるのは魅力的ですね。
ただし、スーパー普通預金の手数料優遇を受けるには、毎月の一定額以上の入金が必須。安定収入のない人には、ハードルの高い条件といえます。十分な資金力に自信がない人は、ワイドキャッシュカードのように、利用回数に制限のあるサービスの方がお得かもしれません。
いずれにしても、三井住友銀行には手数料無料・優遇のサービスが充実しています。自分の生活スタイルに合ったサービスを選べば、ATM手数料のストレスから開放されるはず。
手数料負担に悩んでいる人は、ぜひこうしたお得なサービスの利用を検討してみてください。普段何気なく引き出している手数料が、ゼロになる日が来るかもしれませんよ。
コンビニATMを使う際の注意点
コンビニATMは時と場所を選ばず使えて便利ですが、手数料の面では注意が必要です。一般的にコンビニATMの手数料は銀行ATMよりも割高。中には700円近くかかるケースもあるので、むやみにコンビニATMを使うのはおすすめできません。
とはいえ、急にお金が必要になったときなど、どうしてもコンビニATMを利用しなければならない場面はあります。そんなときのために、コンビニATMを使う際の注意点を確認しておきましょう。
セブン銀行ATMでの手数料
まずは、コンビニ最大手のセブン-イレブンに設置されているセブン銀行ATMの手数料体系からみていきます。
平日昼間と休日・深夜の手数料の違い
セブン銀行ATMは、平日の8:45~18:00なら手数料が割安です。三井住友銀行から出金する場合、110円(税込)で済みます。しかし、この時間帯以外の平日と土日祝日は220円(税込)に跳ね上がります。
深夜の0:00~8:45ともなれば、手数料は330円(税込)。昼間の3倍にもなってしまいます。
入金手数料について
出金だけでなく、セブン銀行ATMに入金する際にも手数料がかかります。三井住友銀行宛に入金する場合、手数料は一律220円(税込)。しかも、1万円以下の入金には別途110円(税込)の手数料が上乗せされます。
10,000円を入金するだけで、合計330円(税込)もの手数料を取られてしまうことに。できるだけ、セブン銀行ATMでの入金は避けた方が賢明です。
ローソン・ファミマのATM手数料
次に、ローソンやファミリーマートに設置されているATMの手数料についてみていきます。
平日8:45~18:00の手数料
ローソンやファミマのATMで三井住友銀行から出金する際、平日の8:45~18:00なら手数料は110円(税込)。セブン銀行と同じです。
左記以外の時間帯の手数料
しかし、平日の左記以外の時間帯はセブン銀行よりも割高。出金手数料は330円(税込)と、セブン銀行の1.5倍もします。
ただ、深夜料金がないのは救いです。時間帯に関わらず、休日・深夜の手数料は一律330円(税込)。セブン銀行のように深夜料金で上乗せされることはありません。
コンビニATMの上限金額に注意
どのコンビニATMを利用する際も、引き出しや振込の上限金額には要注意。カードローンや与信限度額によっても異なりますが、かなり低めに設定されていることが多いです。
1日あたりの引出・振込限度額
たとえば、セブン銀行ATMの場合、キャッシュカードでの1日あたりの引出限度額は50万円まで。1回あたりは20万円が上限です。
また、振込には1日10万円の上限が設けられています。どうしても10万円以上の振込をする必要がある場合は、複数回に分けるなどの工夫が必要になります。
1回あたりの引出・振込限度額
1回あたりの引出上限額は、ほとんどのコンビニATMで20万円です。1日に100万円を下ろしたいなんてときは、20万円ずつ5回に分けて引き出すことになります。その都度手数料もかかってしまうので、できるだけ避けたいですね。
振込の1回上限額は、10万円が一般的。やはり、まとまった金額の振込には向きません。
以上のように、コンビニATMはとても便利な反面、割高な手数料体系と低めの上限設定には注意が必要です。普段使いには適さないといえるでしょう。
でも、緊急のお金が必要で仕方なくコンビニATMを使う場合は、手数料と上限額を念頭に置きましょう
。手数料を最小限に抑えつつ、必要な金額を引き出すには、ある程度計画的な引き出しが欠かせません。
可能なら、事前に必要金額を把握して、できるだけ少ない回数で済むように工夫するのがベストです。何回もコンビニATMに通うのは、手数料的にもあまりお得ではありませんからね。本当に必要な時以外は、銀行のATMを使うようにしましょう。
キャッシュカードとクレジットカードのATM手数料の差
ATMの利用には、キャッシュカードだけでなくクレジットカードを使うこともできます。しかし、クレジットカードでのキャッシングは、キャッシュカードでの出金よりもはるかに割高。キャッシュカードとクレジットカードでは、ATM手数料に大きな開きがあるのです。
キャッシュカード利用時のATM手数料
まずは、キャッシュカードを使ってATMを利用する際の手数料について確認しておきましょう。
自行ATMでのキャッシュカード手数料
先ほども触れたように、平日昼間(8:45~18:00)に同行ATMを利用すれば、キャッシュカードでの出金・振替は原則無料。他の時間帯でも、手数料は110円(税込)と比較的安価です。
他行ATMでのキャッシュカード手数料
一方、他行のATMでキャッシュカードを使う場合は、手数料負担が大きくなります。平日の昼間は110円(税込)、それ以外の時間帯は220円(税込)の手数料が発生。
さすがに、深夜料金のようなものはありませんが、利用時間帯によっては同行ATMの倍の手数料を取られてしまいます。できれば、同行ATMで出金するのがベストですね。
クレジットカードでのキャッシング手数料
次に、クレジットカードを使ったキャッシング(現金借り入れ)の手数料についてみていきます。
クレジットカードのキャッシング金利
そもそも、クレジットカードのキャッシングには金利がつきものです。キャッシングを利用すると、借入金額に対して一定の金利が発生します。
金利は、クレジットカード会社によって異なりますが、大体15~20%程度。高いところだと、年率20%を超える会社もあります。仮に10万円をキャッシングした場合、30日間で1,500円~2,000円近くの金利を支払うことになるのです。
クレジットカードのキャッシング手数料
さらに厄介なのが、金利とは別にかかるキャッシング手数料。クレジットカードでキャッシングを行う際、1回の取引につき、一定の手数料が上乗せされます。
手数料は、借入金額の2~4%程度が一般的。10万円のキャッシングなら、2,000~4,000円前後の手数料を取られる計算です。借入額が大きくなればなるほど、手数料負担も重くなっていきます。
金利と手数料を合わせると、10万円のキャッシングで、実質5,000円近くの費用がかかることに。一時的な資金繰りのつもりが、思わぬ出費につながってしまうのです。クレジットカードのキャッシングには、充分な注意が必要だといえるでしょう。
デビットカード利用時のATM手数料
最近は、デビットカードを使ったATM利用も増えてきました。デビットカードなら、口座残高の範囲内でしかお金を引き出せないので、借金のリスクはありません。
しかし、ATM手数料の面では、キャッシュカードとほぼ同じ扱いになります。
デビットカードの国内ATM手数料
デビットカードを国内のATMで使う際、発行元の銀行によって手数料は異なります。が、多くの場合、キャッシュカードと同水準の手数料設定になっています。
三井住友銀行の場合、SMBCデビットなら、キャッシュカードと全く同じ手数料体系。平日昼間の同行ATM利用は無料、他の時間帯は110円(税込)の手数料がかかります。
デビットカードの海外ATM手数料
一方、海外でデビットカードを使う場合は、手数料負担が大きくなります。海外キャッシングサービスがついているデビットカードなら、日本と同じようにATMから現地通貨を引き出せますが、1回あたり100~300円程度の手数料がかかるのが一般的。
これに加えて、為替手数料や海外ATM利用手数料など、各種手数料が上乗せされます。トータルすると、1回のATM利用で500円以上の手数料負担となるケースも少なくありません。
海外でのデビットカード利用は、本当に必要な時だけにとどめるのがおすすめです。旅行前に、日本円を両替しておくのも一案かもしれません。
以上、キャッシュカードとクレジットカードのATM手数料について比較してみました。総じて、クレジットカードのキャッシングは、金利と手数料の面から考えてかなり割高。一時的な現金の引き出しには向きません。
緊急のお金が必要なら、キャッシュカードかデビットカードを使うのが賢明です。中でもキャッシュカードは、同行ATMの平日昼間なら手数料無料。上手に活用すれば、無駄な出費を抑えることができるはずです。
クレジットカードのキャッシングに過度に頼るのは危険です。返済のめどが立たないのに、安易にキャッシングを繰り返していては、いつしか借金地獄に陥ってしまいます。クレジットカードのキャッシングは、「緊急時の最終手段」と心得ておきたいものですね。
ATM手数料を節約する裏ワザ
ここまでATM手数料について詳しく見てきましたが、「できることなら1円たりとも手数料は払いたくない!」というのが本音ではないでしょうか。
そこで最後に、ATM手数料を節約する裏ワザをいくつかご紹介します。ちょっとした工夫で、意外と簡単に手数料を浮かせることができるんです。
コンビニで現金払いをする
まず、手数料を避ける一番簡単な方法は、買い物の際にキャッシュカードで支払うのではなく、あえて現金払いにすること。
キャッシュカード払いとの手数料の差
仮にコンビニでキャッシュカードを使って1,000円の買い物をしたとします。昼間なら110円(税込)、夜間や休日なら220円(税込)の手数料がかかります。
一方、1,000円を現金で支払えば、手数料は一切かかりません。つまり、現金払いにするだけで、110~220円の節約になるわけです。
小銭の準備は忘れずに
ただし、現金払いするからには、小銭の準備は忘れずに。財布の中身を事前にチェックして、1,000円程度の買い物ができる小銭を用意しておきましょう。
支払い時に小銭が足りなくて、「お釣りはいいです」なんて言葉は禁物。せっかく浮いた手数料が、そのまま店の収入になってしまいます。現金払いのメリットを活かすためにも、小銭の管理はしっかりとしたいものです。
月の引き出し回数を減らす
ATMの手数料を節約する基本は、引き出し回数を減らすこと。使う金額は同じでも、引き出す回数が少なければ、それだけ手数料の負担も小さくて済みます。
週1回の引き出しを心がける
手数料を節約する秘訣は、計画的なお金の引き出し。毎日ATMに通うのではなく、1週間分をまとめて下ろす習慣をつけましょう。
たとえば、1週間の生活費として2万円必要なら、1万円を2回に分けて下ろすのではなく、2万円を1回で引き出すこと。1回110円(税込)の手数料なら、1週間で110円の節約になります。
月の生活費をまとめて下ろす
週1回の引き出しに慣れてきたら、さらに一歩進んで、月の生活費をまとめて下ろすのもおすすめ。
仮に1ヶ月の生活費が10万円だとして、1週間ごとに2万5千円ずつ下ろしていたら、月4回のATM利用で440円(税込)の手数料がかかります。しかし、月初めに10万円をまとめて下ろせば、手数料は110円(税込)で済むのです。
月の生活費まとめ下ろしのメリットは、手数料の節約だけではありません。残高が目に見えて減っていくので、自然と節約意識が高まります。計画的にお金を使うクセがつけば、ただ単に手数料が浮くだけでなく、家計の改善にもつながるでしょう。
スマホATMアプリを活用する
ATM手数料を節約するもう一つの方法が、スマホATMアプリの活用です。最近は、各銀行がスマホアプリによるATMサービスを展開しています。
スマホATMアプリの利用方法
三井住友銀行の場合、スマホATMアプリ「かんたん残高照会アプリ」が使えます。このアプリをダウンロードすれば、残高照会はもちろん、振込や暗証番号変更まで、スマホだけでできるようになります。
アプリの利用には、普通預金口座とキャッシュカードが必要。事前に口座情報を登録しておけば、ATMに行かなくてもスマホで簡単に取引ができます。
アプリ利用時のATM手数料割引
スマホATMアプリのメリットは、手軽に取引ができるだけではありません。アプリを利用すると、ATM手数料が割引になるサービスを実施している銀行もあるのです。
たとえば、三井住友銀行のかんたん残高照会アプリなら、スマホでの取引1回につき、ATM時間外手数料が月2回まで無料になります。平日夜間や休日のATM利用が多い人にとって、これは嬉しい特典ですね。
スマホATMアプリは、まだ発展途上のサービスです。今後さらに利便性が高まれば、ATMに並ぶ必要がなくなる日が来るかもしれません。手数料節約のためにも、スマホATMアプリの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
ATM手数料を少しでも節約したいなら、以上のような工夫を取り入れるのがおすすめです。1回110円の手数料なんて大したことない、と思うかもしれません。
でも、仮に週に1回ATMを使うとして、1年間で5,720円の出費。月の引き出し回数を減らせば、年間2,860円の節約になります。コツコツと手数料を減らしていけば、年間数千円の節約は十分可能なのです。
ATMは日常生活に欠かせない存在だからこそ、手数料のことは無視できません。ATMとの上手な付き合い方を習得して、できる限り手数料を抑える努力が必要です。
本記事でご紹介した節約術を参考に、ATM手数料を少しでも浮かせる工夫をしてみてくださいね。小さな積み重ねが、いつしか大きな節約につながるはずですから。